星霜

img1101LGある朝のこと。放射状の草の上に、繊細にのる霜を見た。

草の命、樹の命…。長さは違うそれぞれの時間に、
降りそそぐ天と地の光はいつも美しい。
身の丈からはじまり、身の丈にもどってゆく。
いえ、はじめから身の丈ばかり。

この場所に磨きをかけ、さらに愛しむことを
はつひの祈りといたしましょう。
小さな扉、今年もどうぞ開けて下さい。

萩尾エリ子 スタッフ一同 二匹の猫 / simples