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	<title>蓼科ハーバルノート・シンプルズ &#187; 2004年</title>
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	<description>長野県茅野市・ハーブとアロマテラピーの専門店、通信販売。ハーブ研究家・萩尾エリ子。プラナロム・ケモタイプエッセンシャルオイルの取扱いと、NARDアロマテラピー協会認定アロマテラピー講座を開講。</description>
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		<title>恵み</title>
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		<pubDate>Tue, 30 Nov 2004 15:00:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[森や畑に霜が降りました。 冷たい朝の空気に野いばらの実がふるえます。 夏の間に収穫したハーブたちを大切にビンに詰めました。 美しい色と香りが、この中で息づき、 時折りふたを開けては、特別のブレンドに加えます。 ハーバルノ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>森や畑に霜が降りました。<br />
冷たい朝の空気に野いばらの実がふるえます。</p>
<p>夏の間に収穫したハーブたちを大切にビンに詰めました。<br />
美しい色と香りが、この中で息づき、<br />
時折りふたを開けては、特別のブレンドに加えます。</p>
<p>ハーバルノートの伝えたい大切なことのひとつは、「温かな一杯のお茶」。<br />
湯をそそぐと再び開く、花々や葉。静かに暮れてゆく12月です。<br />
翌年の新たな地の恵みを願い、両の手に茶碗を包み、<br />
そのぬくもりをも味わいます。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
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		<title>暮らす</title>
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		<pubDate>Sun, 31 Oct 2004 15:00:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[ショップの窓ガラスが揺れた夕刻、隣接の地は大きな地震にみまわれました。 その土地の普通の暮らしが失われ、報道のたびに心痛みました。 それでも自然の大きな力によるものであれば、共存の新しい一歩を踏み出す勇気を持つことができ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ショップの窓ガラスが揺れた夕刻、隣接の地は大きな地震にみまわれました。<br />
その土地の普通の暮らしが失われ、報道のたびに心痛みました。<br />
それでも自然の大きな力によるものであれば、共存の新しい一歩を踏み出す勇気を持つことができます。</p>
<p>人の仕業の争いは、憎しみを生み続け、終わることがないといいます。<br />
遙かな紛争の地で、連日命は奪われ、平穏な日常はいまだ帰ってくることはありません。</p>
<p>汗して働き、美しい町や村を歩き、暖かな家に帰る。<br />
こうしたことが、掛け値なしの平和、私たちの生きるべき世界です。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
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		<title>秘やかに</title>
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		<pubDate>Thu, 30 Sep 2004 15:00:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[シソはしっかりと実を結び、ススキの穂はふわふわになり、飛行の準備をはじめました。月光は透きとおっています。 風の又三郎がやって来たような、ざわざわ、どーどーと大きな風が吹く日に、青いクルミとトチの実が落ち、染色にと優しい [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>シソはしっかりと実を結び、ススキの穂はふわふわになり、飛行の準備をはじめました。月光は透きとおっています。</p>
<p>風の又三郎がやって来たような、ざわざわ、どーどーと大きな風が吹く日に、青いクルミとトチの実が落ち、染色にと優しい人が、その実を運んでくれました。<br />
トチの実の染液は赤味を増し、布は薄い杏色に染まりました。</p>
<p>構えることのない、淡々と美しい日が過ぎてゆきます。<br />
植物たちの生命の交代や冬支度も、それぞれの流儀で行われていて、その秘やかな変わりように心動かされ、手を入れず黙ってもう少し、庭の様子を見ていたいと思うこの季節です。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
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		<title>月の輝く夜に</title>
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		<pubDate>Tue, 31 Aug 2004 15:00:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[９月になると、ここでは涼風が吹き、野も秋のしたくを始めます。 わすれな草のこぼれた種はたくさんの子を生み、紫色のいんげんは実をふくらませました。 開けていた窓は夕刻には閉め、明かりを点します。 ふーっとひと息ついた庭と家 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>９月になると、ここでは涼風が吹き、野も秋のしたくを始めます。<br />
わすれな草のこぼれた種はたくさんの子を生み、紫色のいんげんは実をふくらませました。</p>
<p>開けていた窓は夕刻には閉め、明かりを点します。<br />
ふーっとひと息ついた庭と家。<br />
美しい茶がらを撒いて床を掃き、一日を終え、秋を待つ。</p>
<p>銀色の月の光が身に浸みるようになりました。<br />
９月２８日は十五夜です。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
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		<title>オアシスのように</title>
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		<pubDate>Sat, 31 Jul 2004 15:00:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[扉を開けて、窓をいっぱいに開けて、ショップの一日がはじまります。 したたるほどの緑を通り抜ける風は、涼しく美味しい。 植物が植物を守り、人を守る小さな庭と林を持つこの店は、私たちにもオアシスです。 暑い日差しを避けて、こ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>扉を開けて、窓をいっぱいに開けて、ショップの一日がはじまります。</p>
<p>したたるほどの緑を通り抜ける風は、涼しく美味しい。<br />
植物が植物を守り、人を守る小さな庭と林を持つこの店は、私たちにもオアシスです。</p>
<p>暑い日差しを避けて、ここにいらして下さい。<br />
メドウスウィートが種を結び、クラリーセージがまもなく花を散らします。</p>
<p>小さな白いバラはもう一度咲く準備をし、バジルはつややかに香っています。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
]]></content:encoded>
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		<title>モロカン ミントティ</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Jun 2004 15:00:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[細長いグラスに入った温かで甘いミントティは、渇いたのどに浸みこみました。 たっぷりの砂糖とたっぷりの緑の葉。モロッコでの日常の一服です。 熱い光の中を訪れた畑で、このミントは愛しげに‘ナナ’と呼ばれていました。 布袋を引 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>細長いグラスに入った温かで甘いミントティは、渇いたのどに浸みこみました。<br />
たっぷりの砂糖とたっぷりの緑の葉。モロッコでの日常の一服です。</p>
<p>熱い光の中を訪れた畑で、このミントは愛しげに‘ナナ’と呼ばれていました。<br />
布袋を引きずるほどの青草を背負い、裸足で歩く人、一本の鎌でまばらに育った麦を刈る人、アトラス山脈の麓の村で暮らす人の、これも日常のようです。</p>
<p>私たちは何でも持ちすぎていて、その煩雑さ、重さに心乱され、一服の緑のお茶の豊かささえも忘れてしまう。<br />
ペットボトルからではない、湯気のたつ心配りのお茶を用意することから、文化は伝えられ育つものと、ふと思うのです。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
]]></content:encoded>
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		<title>幼きバラに</title>
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		<pubDate>Mon, 31 May 2004 15:00:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
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		<description><![CDATA[まもなく梅雨。 空気は緑の露を含み、朝夕の煙るような色彩は心を鎮めます。 庭に並べられたバラの苗木は、こうした空気を身の内に入れて、旅立ちの日を待ちます。 薬用バラは限りない伝統の利用法を秘め、香料のバラは閉ざされた心を [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>まもなく梅雨。<br />
空気は緑の露を含み、朝夕の煙るような色彩は心を鎮めます。<br />
庭に並べられたバラの苗木は、こうした空気を身の内に入れて、旅立ちの日を待ちます。</p>
<p>薬用バラは限りない伝統の利用法を秘め、香料のバラは閉ざされた心をも開き、温かな香りは心身に強く働きかけます。<br />
野のバラは清々しく、たくましく、頓着のない愛らしさをみせるでしょう。</p>
<p>それぞれに古い系図を持つこのバラたちは、花も実も葉さえも特別なもの。<br />
にぎわう季節の前の静かなひととき。<br />
お客様に抱えられた幼子のバラ、見守る私たちの心も豊かなもので満たされてゆくようです。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
]]></content:encoded>
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		<title>プリムローズ、カウスリップ…</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Apr 2004 15:00:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[ひと月のあいだに、プリムローズもカウスリップもたくさんの花をつけ、川ぞいの小道で揺れています。 霜の降る夜を幾度も過ごし、こぼれ種は新しい緑となりました。 アンジェリカ、チャービル、ジャーマンカモミール… 小さく、強く、 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ひと月のあいだに、プリムローズもカウスリップもたくさんの花をつけ、川ぞいの小道で揺れています。</p>
<p>霜の降る夜を幾度も過ごし、こぼれ種は新しい緑となりました。<br />
アンジェリカ、チャービル、ジャーマンカモミール…<br />
小さく、強く、この庭で生きる意志を持つ幼い葉は、どれも美しく愛しいものばかりです。</p>
<p>目立つものはないけれど、柔らかに時が育てあげる小さな庭。<br />
よく目を凝らして、ご覧下さい。<br />
これから咲くのは忘れな草の青い花と、スウィートウッドラフの白い花。<br />
ハーバルノートスタイルです。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
]]></content:encoded>
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		<title>Signs of Spring</title>
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		<pubDate>Wed, 31 Mar 2004 15:00:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[梅の枝から薄桃色の春が現れました。 美しい春の霞みは、染色のかまから生まれます。 庭では水仙が日毎に芽をのばし、ヒナギクは小道に無数の花を散らします。 キバナノクリンザクラは蕾をふくらませ、イラクサは緑を増し、ヤクヨウヒ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>梅の枝から薄桃色の春が現れました。<br />
美しい春の霞みは、染色のかまから生まれます。</p>
<p>庭では水仙が日毎に芽をのばし、ヒナギクは小道に無数の花を散らします。<br />
キバナノクリンザクラは蕾をふくらませ、イラクサは緑を増し、ヤクヨウヒメムラサキは青紫色の花を開きます。</p>
<p>全ては小さく、今、この世に出たばかり。<br />
ももいろの薄布を風にのせれば、それは私たちの春の狼煙（のろし）、春の旗。</p>
<p>こうした春の秘やかな兆しに、かすみいろの布を振って、共に過ごす喜びを伝えたい、呼びかけたいと思うのです。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
]]></content:encoded>
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		<title>春は巡る</title>
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		<pubDate>Sun, 29 Feb 2004 15:00:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>simples</dc:creator>
				<category><![CDATA[2004年]]></category>

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		<description><![CDATA[たくさんのミモザを戴きました。鎌倉からの贈りものです。 箱をあけると、甘すぎることのない、爽やかな春の匂いが漂います。 何年も前のこと、スタッフと旅した３月のパリ。 道端には水仙を売る子供たち、花屋さんにはたくさんのミモ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>たくさんのミモザを戴きました。鎌倉からの贈りものです。<br />
箱をあけると、甘すぎることのない、爽やかな春の匂いが漂います。</p>
<p>何年も前のこと、スタッフと旅した３月のパリ。<br />
道端には水仙を売る子供たち、花屋さんにはたくさんのミモザ、カフェの入り口にはプリムラと芽を出した玉ネギの植えこまれた木箱、ノートルダム寺院の花壇の幾百ものヒヤシンス、市場には山盛りのタンポポの若葉。<br />
どれも春を祝い愛でる心意気。ミモザの香りで思い出しました。</p>
<p>おすそわけいただいた桜や桃のひと枝、今、秘やかにテーブルで咲いています。<br />
明るいミモザはいたるところに飾り、また、おすそわけしました。<br />
巡る春は、それぞれの小さな春を慈しむ心にも、巡りあわせてくれるのです。</p>
<p style="text-align: right">萩尾エリ子 / simples</p>
]]></content:encoded>
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