風と光のおくりもの


木の葉舞う日、小道に椅子を置いた。
風が吹くと、金色の光の葉が降りそそぐ。
100歳の椅子は、ほどよい日溜まりの中でまどろむよう。
どれだけの夢を見てきたのだろう。

この庭は不思議。
木陰に座れば、はてしない物語がやってくる。
私も毎日、ここを歩く。
ほんの短い、ひとときの旅。

萩尾エリ子 / simples