春の器

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庭にも小さな緑の兆しが見えはじめました。
手の指は、ふきのとうやよもぎ、野カンゾウの若芽を摘みたくて、むずむずしはじめます。
マユミの木の新芽も、そういえば美味。春ごとの記憶が蘇ります。

一番の素朴な器は、両の手のひら。皿にも椀にもなる。
水を飲み、おむすびを載せる。

陽の差す窓辺に、いたってシンプルな木の器、スプーン、クッキングボード、陶の器、琺瑯のミルクパン、生まれたてのハーブの苗を並べました。
スパイス、塩、醤油、蜂蜜、メープルシロップ、雑穀も揃っています。

心と手がうきうきして、春のクッキングをしたくなったら、どうぞハーバルノートへ。

萩尾エリ子 / simples