手掌の幸

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庭の光差す空間に、種を播きました。
使うことのなくなった棚がプランター。三角形の仕切りが楽しげです。スタッフの留里さんの愛らしい区分図に、さらに喜びが膨らみます。

どんなに早く播いても、時が来なければ芽は出ない。
少々の灌水と天の恵み。
2メートルほどのアンジェリカが、小さな緑たちを見守るようにそこここに立ち、甘い香りを送り、小鳥たちは頭上でさえずる。

この場所に戻って、七夕の日に7年になります。
ハーバルノートも多くの方の優しい目差しの中で、育てていただきました。
そして今もです。
私たちも、とくとくと息づく緑の鼓動のようなものを手渡し、またお届けしたいと思います。

日々の感謝をこめて。 ありがとうございます。

萩尾エリ子 / simples